この度、ゼネラルリサーチ株式会社(代表取締役:五條 寿朗、本社:東京都渋谷区)は、全国20代〜60代の男女を対象に、「来年(2021年)の初詣・参拝とオンライン化」に関する調査を実施しました。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、「新しい生活様式」の実践や、「3つの密」の回避といった様々な行動の変化が起きました。
コロナ禍を過ごす方々にとって、今までとは違った行動を取っている方もいるでしょう。
また、“オンライン化”も急速に普及しており、様々な場面でオンラインが取り入れられています。
では、今の状況を含めて、来年(2021年)の初詣・参拝に関してどのような考えを持っているのでしょうか?
また、最近では10月23日に開かれた、政府の新型コロナウイルス対策分科会において、年末年始の帰省や旅行を分散させるため、来年1月11日まで休暇を延長することなどを企業側に要請することになっています。
これらのことから、来年(2021年)の年末年始、初詣・参拝は例年とは違った過ごし方となるかもしれません。
そこで、ゼネラルリサーチ株式会社では、全国20代〜60代の男女を対象に、「来年(2021年)の初詣・参拝とオンライン化」に関する調査を実施しました。
1.年代別|来年(2021年)の初詣・参拝に関する考えに違いが生じている
2.初詣・参拝の楽しみ・主な目的TOP3と来年(2021年)の初詣・参拝でできないと思うこと
3.初詣・参拝がオンライン化した場合体験してみたいものは◯◯
4.6割近くの方がキャッシュレス賽銭はコロナ対策として良いと回答
5.年代別│これからの“新しい参拝様式”とは?
新型コロナウイルスの終息はまだ見通しが立たない中で、今年は多くのイベントや季節ごとの催しに変化が生じています。
では、来年(2021年)の初詣・参拝に関して、現段階でどのような考えの方が多いのでしょう。
年代別で調査したところ、次のような結果が明らかとなりました。
「来年(2021年)の初詣・参拝に関して今の考えを教えてください」と質問したところ、各年代で差はあるものの、『行くと思う』『おそらく行くと思う』と回答した割合が多い結果となりました。
さらに詳しく見ていくと、『行くと思う』『おそらく行くと思う』と回答した方の割合は20代が最も多く、『行かないと思う』『おそらく行かないと思う』は40代が最も多い結果となりました。
これらの違いが生じた理由として、20代と40代のライフスタイルの違いがあるのかもしれません。
例えば、家族や親と同居しているといった理由が考えられるでしょう。
では、前問にて『行かないと思う』『おそらく行かないと思う』と回答した方は、どのような理由でそのように考えているのでしょう。
「具体的な理由があれば教えてください」と質問したところ、『まだ密な場所に行くのは避けたい(33.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『新型コロナウイルスの状況がわからないから(26.1%)』『神社クラスターの発生が怖い(10.2%)』『インフルエンザへの感染リスクもあるため(8.2%)』と続きました。
初詣・参拝は、一年の始まりとも言える行事で、大勢の人が集まるため、“密回避”が難しい場所でもあります。
新型コロナウイルスの終息の目処が立っていない中で、そのような場所に赴くのはまだ早いという考えを持っているのかもしれません 。
初詣・参拝は、人によって楽しみ方や目的は様々あります。
では、新型コロナウイルスが発生する前までの初詣・参拝の楽しみ方や主な目的は何が挙げられるのでしょう。
「新型コロナウイルスが発生する前までの初詣・参拝の楽しみ・主な目的を教えてください(上位3つ選択)」と質問したところ、『参拝・賽銭する(80.8%)』『1年の始まりを実感(61.4%)』『雰囲気を味わう(47.8%)』という回答がTOP3を占める結果となりました。
初詣・参拝に対する楽しみ方や目的が明らかになりました。
1年の始まりを飾るためにも、大切ですよね。
では、来年(2021年)の初詣・参拝では、どのようなことができなくなると考えているのでしょう。
「来年(2021年)の初詣・参拝でできないと思うことを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『手水舎で手、口を清める(58.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『鈴を鳴らしての参拝(39.3%)』『カウントダウンに参加(34.8%)』『出店、露店、屋台でモノを購入(30.3%)』『賽銭箱にお金を入れる(16.4%)』『おみくじやお守りの購入(15.8%)』『御朱印をいただく(11.1%)』と続きました。
今までの初詣・参拝の際、当たり前に行っていたことが来年(2021年)はできないのかもしれません。
実際に、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、手水舎(ちょうずや)の使用を制限したところがほとんどだと言われています。
また、鈴を鳴らしての参拝は接触による感染リスクの拡大、カウントダウンに参加は3密による感染リスクの拡大など、「新型コロナウイルス×初詣・参拝」は感染リスクが高まる場面が多くあります。
新しい生活様式は、日本の伝統文化行事にも求められているのかもしれません。
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、生活や仕事など様々な場面で“オンライン化”が一気に加速しました。
では、もし初詣・参拝のオンライン化が導入された場合、どのようなものであれば体験してみたいと思うのでしょうか?
「初詣・参拝で取り入れられたら体験してみたいと思うものを教えてください」と質問したところ、『オンラインおみくじ(29.2%)』『キャッシュレス賽銭(26.9%)』が上位に、次いで『オンライン厄払い(8.6%)』『オンラインお清め(8.1%)』『オンライン御朱印(6.5%)』と続きました。
おみくじや賽銭といった、初詣・参拝に欠かせないものが上位を占める結果となりました。
ここで、各年代別での違いを見ていきましょう。
■各年代別TOP3
20代:『オンラインおみくじ(42.1%)』『キャッシュレス賽銭(23.4%)』『オンライン御朱印(9.1%)』
30代:『キャッシュレス賽銭(30.5%)』『オンラインおみくじ(27.6%)』『オンラインお清め(6.9%)』
40代:『キャッシュレス賽銭(29.9%)』『オンラインおみくじ(25.7%)』『オンライン厄払い(11.2%)』
50代:『キャッシュレス賽銭(28.3%)』『オンラインおみくじ(23.5%)』『オンラインお清め(12.2%)』
60代:『オンラインおみくじ(28.3%)』『キャッシュレス賽銭(22.6%)』『オンライン厄払い(9.7%)』
20代の方に関しては、オンラインおみくじを体験してみたい方が最も多い結果となっています。また、御朱印ブームの影響からか、オンライン御朱印が上位に上がってきました。
各年代別で見ても、賽銭、おみくじは欠かせないようですが、次点として上がってくるのは年代ごとに異なっています。
ライフステージによって、神社に求めることが違うことも要因としてあるのかもしれません。
ここまでの調査で、オンラインに関して伺ってきましたが、反対にこれだけはオフラインが良いというものはあるのでしょうか?詳しく聞いてみました。
■これだけはオフラインが良いというものは…?
・厄除けや御朱印、お賽銭は直接神様や宮司さん、巫女さんとやりとりしたい(20代/女性/京都府)
・厄除けは直接行って厄払いしてもらわないと効果がない気がするから(30代/女性/広島県)
・お焚き上げです。昨年のお札の処分ができないため(50代/男性/神奈川県)
・厄除けだけは直接厄払いして頂きたい(50代/男性/愛知県)
・参拝はやはり神社境内のお社の前で直に行いたい(60代/男性/鹿児島県)
などの回答が寄せられました。
厄除けは、できればオンラインではなくオフラインで実施したいという意見が目立ちます。
初詣・参拝が“オンライン化”したら体験してみたいものが明らかになりました。
その中で、上位に上がったキャッシュレス賽銭に注目していきましょう。
キャッシュレス賽銭は、今後のコロナ対策として有効なのでしょうか?
「境内でソーシャルディスタンスを確保しながら、各所にキャッシュレス賽銭があったら施策としてどうですか?」と質問したところ、6割近くの方が『とても良いと思う(13.9%)』『どちらかといえば良いと思う(43.4%)』と回答しました。
キャッシュレス賽銭は、今後の初詣・参拝でのコロナ対策の一つとなりうるでしょう。
来年(2021年)の初詣・参拝では、境内の至るところにQRコードがあり、各所で「〇〇ペイ♬」や「ピッ」「ポロンポロン」といったように、様々な電子決済音が鳴っている光景があっても面白いかもしれません。
新型コロナウイルスの感染拡大を機に、“新しい生活様式”が生まれました。
では、初詣・参拝も同じように、”新しい様式”を生み出していくべきなのでしょうか?
各年代別で調査した結果、次のような違いが生じました。
「これからの時代、初詣・参拝も”新しい様式”を生み出していくべきだと思いますか?」と質問したところ、20代〜50代の方は『はい』、60代の方は『いいえ』が上回る結果となりました。
初詣・参拝は古くから日本に根づく伝統とも言えるため、“新しい様式”に対する抵抗感があるのかもしれません。
しかし、今回の新型コロナウイルスの感染拡大により、それらの伝統自体失われてしまうことも考えられます。
大切な伝統を守るために、進化させられるアイデアとはどのようなものが挙げられるのでしょう。詳しく聞いてみました。
■伝統を続けていくために進化させられるアイデアは?
・賽銭やお守りなどのキャッシュレス化はどんどん進めるべきだと思う(30代/男性/神奈川県)
・初詣とか関係なくいつでも参る習慣になるように考えを移行させる(30代/女性/福島県)
・神社の鳥居を潜る前に手を消毒、ソーシャルディスタンスを保って参拝(50代/女性/大阪府)
・初詣の期間を1月いっぱいに延長して分散参拝し易くする(50代/男性/埼玉県)
・遠いところの参拝はオンラインでできたら良いと思う(60代/女性/岡山県)
などの回答が寄せられました。
伝統と新しい発想の掛け合わせは、時には、伝統を守る手段ともなりうるでしょう。
新型コロナウイルスの終息の目処が立たない中、来年(2021年)の初詣・参拝への各年代別での考え方が明らかになりました。
今回の新型コロナウイルスの感染拡大により、“新しい生活様式”が定着してきています。
初詣・参拝も同じように、キャッシュレス賽銭やオンライン参拝といった“新しい参拝様式”が生まれていくのかもしれません。
神社など関係各所は、年末年始に向けての準備としてオンライン化も一つ検討材料となりうるでしょう。
また、年が明けたら初詣・参拝の後に、成人式も控えているので、実施方法や対策などは早急に決めていくべきかもしれません。
初詣・参拝などの古くから日本に根づく伝統をこれからも守っていくためには、時にはそのような“新しい参拝様式”も必要になるでしょう。
未曾有の事態で来年(2021年)への見通しが立たない中ですが、初詣・参拝においてもオンライン化が受け入れられるような体制づくりが求められていると言えそうです。
ゼネラルリサーチでは、今後も引き続き調査を継続してまいります。
・国内モニター総数1,022万人
・42項目の属性パネルでセグメント設定可能
↳調査目的に対して、最適な調査形式・機能をご提案致します。
会社名 | ゼネラルリサーチ株式会社 |
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