この度、ゼネラルリサーチ株式会社(代表取締役:五條 寿朗、本社:東京都渋谷区)は、「家事」に関するアンケート調査を、“20代~50代の家事を分担している共働き夫婦”を対象に実施いたしました。
現代ではさまざまな働き方が存在しており、それに伴いライフスタイルも昔では考えられないくらい多種多様な世の中になっています。
一般家庭に置き換えるなら、一昔前では男性は外で仕事をし、女性は家事で一家を支えるといった時代がありました。
しかし現代における一般家庭は、男女の区別なく共に働きに出たり、中には男性であっても在宅で仕事をしたりする方もいます。
そのため、男性は外で仕事、女性は家で家事といったことがスタンダードではなくなりつつあるようです。そうした夫婦共働きの家庭内でよく問題に挙げられるのが「家事の分担」でしょう。
これまでは家を空けることの多かった男性に代わり女性が家事を負担していましたが、女性も働くことが当たり前になった現代において、そうした慣習はナンセンスといえます。
実際に、こうした世の中でありながら、いまだに家事は女性の仕事だと認識している男性は少なくありません。また、家事を分担してはいるけども、「お風呂場の髪の毛の処理」や「子どもの持ち物チェック」など、いわゆる“見えない家事”が今話題になっています。
そこで今回は、20代~50代の家事を分担している共働き夫婦を対象に、「家事」に関する意識調査を実施しました。
1.家事の担当について
2.その他実施している家事について
3.言われて嫌なことについて
4.家事の分担について
5.総括
まず、「どの家事を担当していますか?」と質問したところ、
男性は「ゴミ出し」(72.3%)の割合が最も多く、次いで「風呂掃除」(67.5%)、「洗濯」(39.6%)、「料理」(26.2%)、「家計管理」(22.2%)と続きます。
女性は「料理」(77.1%)の割合が最も多く、次いで「洗濯」(75.6%)、「家計管理」(59.9%)、「風呂掃除」(47.9%)、「ゴミ出し」(42.8%)と続きます。体力が必要な家事は男性が担当、細やかな配慮が必要な家事は女性が担当といった傾向が顕著に現れました。
次に、「担当している家事以外に「実はこんなこともやってるよ!」と主張したい家事(作業)があれば、具体的に教えてください」と質問したところ、男女ともにさまざまな回答があったものの、男性の回答率は44.1%だったのに対し、女性は55.9%の回答率となったことから、いわゆる“見えない家事”は女性が担当することが多く、不平等に感じている女性は多いのではないでしょうか。
<図3>実際に、「夫婦で行っている家事分担の割合を教えてください」と質問したところ、
男性の回答は「3割の家事を自分が担当」という回答が多かったのに対し、女性の回答は「7割の家事を自分が担当」といった回答が多く、意外にも家事を行っている割合の認識の差はなかったことが分かりました。
ここで、「家事に関することでパートナーにイラっとした瞬間を教えてください」と質問したところ、
男性
●疲れている時に家事を頼んでくる(茨城県/40代/会社員)
●細かい要望を出された瞬間(埼玉県/40代/会社員)
●自分だけがやっているみたいなことを主張したとき(愛知県/50代/会社員)
女性
●やるなら最後までやってほしい(兵庫県/30代/公務員)
●分担を守らないこと(新潟県/30代/会社員)
●自分はやっていると強調し、感謝を述べて欲しいと言ってくる(岐阜県/20代/公務員)
上記のように、男性はパートナーから言われる一言が気になるようで、女性は本来男性がやるべきことをやらないことにイラっとしていることがわかりました。
ちなみに、こちらの質問でも女性の回答率が多いという結果になりました。
「最後に、「家事はだれがやるべきですか?」と質問したところ、男女ともに7割以上の方は「気づいた人がやればよい」と回答しているものの、男性は「パートナー」という回答が高く、女性は「自分」という回答が高くなりました。
ここでも男女で違いがみられましたが、家事は女性がやるべきという考えの男性が一定数存在し、女性もその意見に続く方が一定数存在する結果となりました。そうした特徴を持つ方々にそれぞれの意見をうかがったところ、
「家事はだれがすべきですか?」の質問に「パートナー」と回答した男性
●パートナーの方が時間があるから(埼玉県/40代/会社員)
●女性のほうが丁寧だから(福島県/50代/自由業)
●仕事で忙しいから(滋賀県/50代/経営者・役員)
家事はだれがすべきですか?」の質問に「自分」と回答した女性
●自分でやったほうが早いし段取りよく出来るから(茨城県/30代/自由業)
●時間的に家事ができるのが自分しかいないから(兵庫県/20代/会社員)
●自分のやり方にこだわりがあるから(福岡県/30代/公務員)
上記のような意見が目立つ結果となりました。
「家事は女性がやるもの」といった考えは男女共通で一定数おり、「このご時世になんて古い考え方を・・・」と、感じる方は少なくないのではないでしょうか。しかし、双方の言い分を見てみると、それぞれの適性によって仕事と家事を納得して分担していることもわかり、、それもまた一つの家庭の形として成立していることが分かります。
また、家事を分担する際に起きる摩擦の原因は「平等」という感覚ではないでしょうか。
「自分は仕事で帰りが遅いから」
「子どもの世話をしながら家事は無理」
「立ちながら用を足すならトイレ掃除は自分でやって」
上記のように、家事に対してそれぞれに言い分や要望はあるでしょう。
しかし、最も重要なことは齟齬理解による歩み寄りではないでしょうか。その上で「手伝う」ではなく「そこで暮らす者」としてやるべき当然のことをするという当事者意識を持つことが重要となります。
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