例年にも増して長引いた今年の梅雨。やっと本格的な夏が到来し、連日暑い日が続いています。子供たちは夏休みの真っ最中ですが、まとまった休暇が取れる貴重な夏休みは、社会人にとっても待ち遠しい存在です。短い夏になると言われている今年だからこそ、早めに夏の計画を立てて有意義に過ごしたいものですね。本格的な夏の到来を前に、20代から50代の男女合計1111人を対象に夏休みに関するアンケート調査を行いました。

 

「夏休みナシ」が最多

そもそも社会人の皆さんは、どのくらいの日数を夏休みとして取得しているのでしょうか？

最多は「取得予定なし」の26.4％、次いで「5日」が19.9％、「3日」の12.2％と続きます。学生時代とは違い、諸事情によって夏休み自体を取得出来ない人が3割弱という結果に。また、取得時期はお盆のある8月が圧倒的に多く、75％以上の人が8月に取得予定と回答しています。一方で、早めの夏休みを7月に取る人は5.5%と最も少なく、分散して取得する割合の方が6％近くも多いことがわかります。

夏休みの取得方法は、「全日程会社指定」と「全日程自由選択」が同率で並んでいます。全日程を自由に選択出来る会社員の方が、レジャーの目的に応じて分散して夏休みを取っているようです。

 

旅行や帰省など、行先・目的はさまざま

お盆とその前後の土日を組み合わせると、9連休となる今年の8月のカレンダーですが、国内旅行はもちろん、海外旅行へ出かけるためにも十分な日数と言えるでしょう。

実際に今回のアンケート結果を見ても、夏休みの過ごし方では国内・海外を合わせた旅行が42.3%と最も多くなっています。2番目に多い36.6％は「自宅でゆっくり過ごす」で、夏休みを取得出来ない人の割合が多いことと深く関わっているのではないでしょうか。

また、全日程会社指定の夏休みの場合はお盆期間中に組み込まれることが多いため、64％以上の人が夏休みを「家族・親戚」と過ごすと回答しています。ちなみに、「夏休みは一人で」の割合は24.5％と、「恋人と過ごす」26.7％に次ぐ3位となっています。

夏休み以前のまとまった休みにゴールデンウィークがありますが、この夏旅行を計画している人345人のうち、ゴールデンウィークにも旅行をしたと答えた人が52.5％と約半数となっているのも興味深いですね。

 

社会人の夏休み、良いことばかりでもない現実とは…

まとまった休暇が取れる夏休みは、子供たちや学生だけでなく社会人にとっても楽しみそのもの。家族や友人・恋人と計画した旅行やイベントを励みに、仕事や家事をより一層頑張ろうと考える人も多いのではないでしょうか？しかしながら社会人が夏休みを過ごすにあたって、喜んでばかりもいられない現実がありそうです。

旅行やイベントにはそれ相応のお金がかかります。夏休みの予算についてアンケート調査したところ、1万円以上3万円未満が最も多く25.4%、次いで3万円以上5万円未満が21％、5千円以上1万円未満と、5万円以上10万円未満がほぼ同率の14％でした。前述にあるように、3か月前のゴールデンウイークでも旅行をした人の割合が半分以上も占めていることから、社会人にとって夏の出費は大きな負担になることは間違いなさそうです。

また、長い人なら9連休になる今年の夏休み、長期間仕事から解放されることになるため、肉体的・精神的・時間的ギャップはかなり大きなものになることが予想されます。夏休み取得予定の人に「夏休み明けの仕事に不安を感じますか？」と質問したところ、62％の人が「いいえ」と回答しているのに対して、37.8％の人が「はい」と回答しています。不安に感じている具体的な内容として、「休んだ分だけ仕事が溜まっている」「生活リズムを戻すのが辛い」など、実際の業務や基本的な生活リズムに対する不安の他、「上手く気持ちが切り替えられない」「休み明け、職場や業務の状況が変わっていそう」など、メンタル面の不安まで様々な意見がありました。

 

まとめ

夏休みは、社会人になった大人にとって、オンの状態で疲れ気味の心と身体をオフに切り替えるスイッチのようなものです。今回のアンケート調査では、社会人の夏休みの平均は0日～5日くらいということがわかりましたが、お祭りやドライブ、花火大会や遊園地など、一日だけでも楽しめるイベントを計画している人の割合が約62％にものぼることから、皆さん工夫してそれぞれの夏を楽しんでいることが垣間見れる結果となりました。

リサーチャー：T

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【調査概要】
アンケートタイトル：社会人の夏休みに関するアンケート
調査日：2019年7月10日～2019年7月13日
調査方法：インターネット調査
調査人数：1111人
調査対象：全国、男女、20代～50代、有職者
調査主体：ゼネラルリサーチ
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